2016.10.6 | MaxwellRenderでフォトリアルCGに挑戦!(第1回)

MaxwellRenderは、formZのレンダリング機能を強化するアドオンソフトウェアです。※formZ以外にも、3D StudioMaxやRhinocerosなど、多数のソフトに対応しています。
formZと同じコンピュータにインストールすることによって、フォトリアル(写真のようにリアルな)なCG画像を作ることができます。formZのインターフェースと完全に統合されているため、操作感はRenderZoneなどとほぼ同じですが、使いこなすにはやはり知っておくべきポイントがあります。ここでは、実際に操作して、つまずきやすい点や、覚えておきたいポイントを中心に、解説していきたいと思います。


  • 第1回:はじめてのMaxwellRender
  • 第2回:ライトの種類と設定方法(準備中)
  • 第3回:MaxwellRender専用マテリアルの使い方(準備中)
  • 第4回:レンダリング設定についての解説(準備中)
  • 第5回:シーン全体の明るさを調整する方法(準備中)
  • 第6回:知っておきたい特殊なマテリアル(準備中)
  • 第7回:ネットワークレンダリングで時間短縮(準備中)

第1回:はじめてのMaxwellRender

MaxwellRender入門講座の1回目は、MaxwellRenderによるレンダリング作業の流れについてご説明します。また、よく発生するエラーやその対応方法についてもご説明します。少し簡単すぎるかもしれませんが、大事なポイントが含まれていますので、ぜひご一読ください。


※formZ RenderZoneによるレンダリング画像
モデルを作る

まずは、formZの機能を使ってモデリングを行います。MaxwellRenderをすでにお持ちの方は、こちらからサンプルデータがダウンロードできます。※formZの操作に慣れている方は、ご自分で作ってみてください。

Maxwell入門講座用モデルの作り方
  • 1枚のプレートと3つの球体を作成します。
  • プレートに大理石のマテリアルを割り当てます。
  • 球体には、それぞれ、ミラー、木目調、ガラスのマテリアルを割り当てます。
  • スポットライトを3つ作成し、それぞれの球体を照らします。
  • 太陽光および環境光はデフォルト設定のままでかまいません。
  • 最後に気に入った視点を1つ作成します。

レンダリングの実行

モデルが完成したら、早速、MaxwellRenderでレンダリングをしてみましょう。
MaxwellRenderでレンダリングを開始する方法は、3つあります。

  • 方法1.表示メニューから「MaxwellRender」を選択します
  • 方法2.表示パレットで「MaxwellRender」アイコンをクリックします
  • 方法3.表示オプションパレットで「MaxwellRender」アイコンを選択し、レンダリングボタンをクリックします。

トラブルシューティング:「Open MXS File Error」というメッセージが表示される
このエラーは、formZのプロジェクトファイルを一度も保存せずにMaxwellRenderでレンダリングを行うと発生します。このメッセージが表示された場合は、一旦formZに戻り、「ファイル」メニューから「保存」を選択してformZのプロジェクトを保存してください。
※MaxwellRenderでレンダリングするときに、毎回プロジェクトを保存する必要はありませんが、1つのプロジェクトにつき1度、必ず保存しなければなりません。

MaxwellRenderの画面構成

作成したたモデルに問題がなければ、MaxwellRenderによるレンダリングが始まります。このとき、左図のように、画面全体がMaxwellRenderに切り替わります。MaxwellRenderでレンダリング中は、常にこの画面が表示されます。

  • ① プレビュー画像です。マウスを使って拡大・縮小・スクロールができます。
  • ② プログレスバーです。レンダリングの進捗状況がパーセントで表示されます。
  • ③ コンソールです。レンダリング状況に関するメッセージが表示されます。レンダリングエラーが発生すると、エラーの内容がここに表示されます。(赤い文字は致命的なエラーを表す)
  • ④ STOPボタンです。レンダリングを終了するときに使います。

トラブルシューティング:コンソールに「There are no light sources in the scene (emitters, sky, IBL)...」というメッセージが表示されてレンダリングが停止する

このエラーメッセージは、シーン中にライトが一つも無いときに表示されます。ライトがないと画像は表示されないため、このエラーメッセージが表示されて、レンダリングが強制的に終了します。formZに戻って、ライトを追加してください。ライトの設定方法については、今後の記事の中でご説明する予定です。


トラブルシューティング:いつまでたっても画像が表示されません(エラーは表示されません)

シーン全体の光量が少なすぎると、何も表示されません。この場合は、レンダリングを終了してformZに戻り、ライトを追加する、あるいは既存のライトを強くしてください。


レンダリングの終了

プレビュー画像を見て、十分満足できる品質に達したら、STOPボタンをクリックしてレンダリングを終了させます。プログレスバーが100%に達していなくても問題ありません。そもそも、MaxwellRenderのレンダリングには終わりは無いのです。次の3つのうちいずれかの条件に達したときに、レンダリングが終了します。

  • 終了条件1.STOPボタンが押されたとき。
  • 終了条件2.画像の品質が指定したクオリティ(初期値はSL=25)に達したとき。
  • 終了条件3.指定した時間(初期値は10,000分)が経過したとき。

よほど単純なシーンでも無い限り、2の条件(SL = 25)に達することはありません。また、限られた製作時間の中で、1回のレンダリングに10,000分(約166時間)もの時間をかけることは不可能でしょう。ですから、実質的には、「STOPボタンをクリックするまでレンダリングは終了しない」と考えて差し支えありません。

レンダリングが終了すると、「STOP」ボタンが「RENDER」ボタンに変化します。


画像の保存とMaxwellRenderの終了

「File」メニューから「Save Image」を選択すると「Save Image」ダイアログが開きます。「Image」フィールドに画像ファイルの保存場所とファイル名を入力します。このとき、ファイル名に必ず拡張子を付けてください。MaxwellRenderは、拡張子によって保存する画像ファイルのフォーマットを決定します。OKボタンをクリックすると指定した形式で画像ファイルが保存されます。

  • Image:保存する画像のファイル名と形式
  • Format:各チャネルごとのビット数
  • Embed Channels/Lights:保存するチャネルの種類と数

画像ファイルを保存したら、「File」メニューから「Quit」を選択してMaxwellRenderを終了します。※Controlキー+Q(Windows)/Command+Q(OSX)でも終了することができます。



※MaxwellRenderによるレンダリング画像
ここまでの作業

今回は「はじめてのMaxwellRender」ということで、レンダリング作業全体の流れをご説明しました。ご覧のように、formZのシーンをそのままMaxwellRenderでレンダリングしても、フォトリアルなCGをを作ることはできません。ライトやマテリアルなどのレンダリング設定を、MaxwellRender用に調製して、はじめて、フォトリアルなCGを作ることができるのです。次回以降では、レンダリングの品質を高めるために必要な作業を、順次ご説明していく予定ですので、ご期待ください。