画面コントロール

form•Zは画面コントロールをフル活用してオブジェクト、テクスチャ、その他のエンティティを変更します。

球体、立方体、立ち上げた形状などの多くのオブジェクトは生成時のパラメータを保持しています。このようなオブジェクトを制御可能なオブジェクトといいます。制御可能なオブジェクトの制御パラメータはオブジェクトの形状を編集できるグラフィックコントロールを介して画面に表示できます。たとえば、立ち上げたオブジェクトは立ち上げの高さを矢印で表示します。矢印の先をクリックし、矢印の向きに沿ってドラッグすると、立ち上げの高さをインタラクティブに変更できます。

オブジェクトコントロールはオブジェクトが作成されると、すぐに表示されます。たとえば、球体の描画ではインタラクティブな生成が完了するとコントロールを表示します。この画面コントロールを使用すれば、形状の微調整ができます。生成ツールから別のツールに切り替えると、コントロールはオフになります。

オブジェクトコントロールは[ピック] [部分ピック] [エリアピック]の各ツールを使用してオン/オフを切り替えることができます。たとえば、球体を描画してから[ピック]ツールをアクティブにすると、球体のコントロールは表示されなくなります。ここで球体をピックして、[ツールオプション]パレットの下の方にある[コントロールの表示]ボタンをクリックします。選択したオブジェクトすべてのコントロールがオンになります。コントロールは[コントロールの非表示]ボタンのクリックでオフにされるまで有効なままでいます。

ほとんどのツールはオブジェクトコントロールに用がありません。たとえば、[ピック]ツールでオブジェクトコントロールをオンにしてから[合体]ツールに切り替えると、コントロールは[合体]ツールにとって何も意味がないので非表示になります。[ピック]ツールに切り替えるとコントロールが再表示されます。

コントロールには自由に移動できるポイントコントロールと矢印などの制約されたコントロールの2種類があります。この2種類のコントロールはそれぞれ違う方法で操作します。

制約されたコントロール

[ピック]ツールでオブジェクトコントロールを有効にすると、コントロールの"ホットスポット"をクリックできます。編集可能な部分の上にカーソルが移動すると、その部分がハイライトカラー(赤)に変わるので、ホットスポットの位置がわかります。たとえば、立ち上げの高さコントロールは基点から始まり、終点に矢じりのある直線の矢印です。この矢じり部分がホットスポットです。ホットスポットをクリックすると、インタラクティブな編集を開始します。この場合は矢じりを矢印の向きに沿って動かし、新しい高さを定義します。2回目のクリックで編集を終了します。この方法は一度にコントロールを1つだけで編集できます。

このようなコントロールをピックすると、自動的にコントロールが属しているオブジェクトを選択し、そのオブジェクトのパラメータを[ツールオプション]パレットの[パラメータ]タブに表示します。コントロールの操作中はパレット内の対応するパラメータがハイライト表示され、その値が更新されます。たとえば、立ち上げたオブジェクトの高さをコントロールで変えると、その高さの値が[パラメータ]タブで更新されます。コントロールの編集中に値を入力してtabキーまたはreturnキーを押すと、コントロールの編集を終了し、代わりに入力された値を使用します。これにより、マウスを特定のテキストフィールドに移動させてアクティブ化しなくてもグラフィカルな編集と数値的な編集を組み合わせて使用できます。

自由に移動できるポイントコントロール

制約のあるコントロールのように、マウスが移動してくるとハイライト表示になるホットスポットがあります。ホットスポットをクリックすると、ポイントは現在の基準平面に対して平行な方向への移動を開始します。commandキー(Mac)またはctrlキー(Windows)を押すと、移動方向を基準平面に対して垂直な方向に切り替えます。2回目のクリックでポイントの移動を終了します。このときポイントは選択されたままです。制約されたコントロールとは違って、shiftキーを押しながら複数のコントロールをピックできます。これは複数のオブジェクトをピックするときと同じ方法です。ただし、shiftキーは1つめのピックから押しておく必要があります。自由に移動できるポイントは主にスプラインカーブとサーフェースのコントロールやラインと円弧の終点として使用します。

自由に移動できるポイントコントロールも[移動] [回転移動] [スケール] [ミラー反転]の各変形ツールおよび[削除]ツールで変更できます。たとえば、[ピック]ツールでスプラインカーブのコントロールポイントをいくつかピックしたとします。次に[移動]ツールに切り替えます。コントロールが表示されたままであることがわかります。ここで始点と終点をクリックして、コントロールを移動します。

オブジェクトのピックのように複数のコントロールが重なっている場合、カーソルをその場所に置いてtabキーを押すと、複数のコントロールを切り替えることができます。キーを押すごとに次のコントロールがハイライト表示されます。目的のコントロールがハイライト表示されたら、マウスをクリックして選択します。

NURBSサーフェースのコントロールポイントの編集時に[サーフェスに垂直]ガイドが表示されます。コントロールポイントをクリックして動かすと、サーフェースに対して垂直にコントロールポイントを通るスナップガイドが表示されます。コントロールポイントをサーフェースに近づけたり、離したりすることが簡単にできます。このガイドは[ピック]ツールでNURBSの曲線やサーフェースを選択したときも使用できます。