Maxwell5の新機能
MULTI-GPU SPEED
完全に新しく書き直されたマルチGPUエンジンは、ハイエンドCPUと比較して50倍以上の高速化を実現しました。ファイナルレンダリング画像を数分で、プレビューならば数秒で、物理学的な正確性を保持したまま作り出すことができます。
※Maxwell/Pascal/Volta/TuringアーキテクチャのnVidia製グラフィクスカードが必要です。
※Windows版のみサポートしています。macOSXではご利用いただけません。
クラウドレンダリングサービス
新しいクラウドレンダリングサービスは、MaxwellStudioと幾つかのプラグインから直接呼び出すことができるます。ボタンをクリックするだけで、インターネット上に用意されたハイエンドレンダリングサーバー(最大96コア)を使用してMaxwellシーンを高速にレンダリングすることができます。
高速リアルタイムプレビュー
FIRE(Fast Interactive Render)のレンダリングエンジンが最適化され、レンダリング速度と、シーンの更新速度が改善されました。さらに快適になった、素晴らしいインタラクティブワークフローをご体験ください。
GPU対応マテリアル
MaxwellマテリアルのAdditiveLayerがGPUレンダリングに対応しました。これにより、CPUレンダラーとGPUレンダラーの互換性が大きく向上しています。
プロシージャルテクスチャ
アルゴリズムによって自動生成する「プロシージャルテクスチャ」を追加しました。
その都度ランダムに生成されるプロシージャルテクスチャは、繰り返しパターンが発生しないため、シーンにリアリティと自然な多様性を与えてくれます。
V-Rayシーンのインポート
ネイティブのV-Rayシーンファイルを読み込み、そのままMaxwellRenderでレンダリングできる形式のデータに変換します。現時点では、MaxwellStudioのみサポートしています。今後、プラグインでも対応していく予定です。
ライトグループ
ライトをグループ化することができるようになりました。
Multilightの「emixer」機能のように、複数のライトを1つのエミッターのごとく制御することができるようになります。この結果、mxiファイルをコンパクトに保ち、消費メモリを削減し、多量のエミッターを含むシーンの簡略化を実現しました。
4K解像度モニタサポート
MaxwellStudioおよびプラグインのGPUインターフェースが高解像度モニタに対応しました。4K以上の高解像度ディスプレイで正しく表示することができます。
ワークフローの改善
Maxwell5は、ネスト化されたリファレンスオブジェクトをサポートします。
より複雑で大量のオブジェクトを含むシーンの管理が効率よく行えるようになり、さらにファイルを小さくすることができるようになります。また、依存関係の検索がサブフォルダーレベルで行われるようになったため、資産の管理/運用がより効率的に実行されるようになりました。
Maxwell5の機能一覧
卓絶したリアリズム
光源から届く光や物体表面での光の動きを物理学に基づく方程式を使用して算出することにより、光学的に究めて精度の高い美しい画像を生成します。バイアス値やトリックを使いません。実世界を正確にシミュレートすることにより写真のようにリアルなCG画像を作り出します。
リアルタイムプレビュー
MaxwellRenderに搭載されたリアルタイムレンダリングエンジンは、照明・マテリアル・カメラなどの設定情報の変更を即座に感知し、プレビュー画像を更新します。各種パラメータの調整作業を効率良く行うことができます。
高品質マテリアルライブラリ
数百ものマテリアルから構成されるオンラインのマテリアルライブラリは、現実世界の光学特性に基づいて作成されており、他に類を見ないリアリティを生み出します。また、マテリアルアシスタント機能を使用すると、完璧に最適化されたマテリアルを数秒で作成することができます。
デノイザー
デノイザー機能はレンダリング画像中のノイズを効率よく取り除きます。デノイザーを使用すると、低いサンプリングレベルでも高品質な画像を作ることができるため、従来よりも2~6倍高速にレンダリングを行うことができます。
Multilight(マルチライト)
マルチライト機能を使用すると、レンダリング中あるいはレンダリング終了後に、光の強度を自由に変更することができます。光の強度を変更するだけならば、再レンダリングの必要はありません。光の強度を変更した画像は、即座に(何度でも)保存することができます。
カメラシミュレーション
Fストップ(絞り)、焦点距離、シャッタースピード、ISO、フィルムサイズなどの光学特性を設定することができます。被写界深度をコントロールして一眼レフカメラのようなボケを表現したり、光の散乱をコントロールしてスターフィルターのような効果を再現することができます。
正確な3Dモーションブラー
正確な3次元モーションブラーをシミュレートすることができるため、長時間露光によって撮影された星空や、高速に移動するクルマなどを撮影したときに発生する「ぶれ」を正確に再現することができます。
Physical Sky(スカイモデル)
地球の位置、時間、太陽の方向、大気などの情報を基にしたスカイモデルが組み込まれており、物理学的に正しいいろいろな種類の「そら」を作り出すことができます。
霧・もや
非常にリアルな霧やもやを表現することができます。RealFlow(.bin)、OpenVDB、MayaやHoudiniのdensity field/Voxelsと互換性があります。
Maxwell SEA(海面モデル)
水深と水面の情報から、リアルな海(海面や波)を作りだします。スイミングプールから外洋まで、多様な水を表現することができます。
ヘアー
リアルな髪の毛を表現することができます。MayaのShabeやHaircut、Maya hair、3ds Max hair、Cinema 4D hair、Ornatrixと互換性があります。任意のMaxwellマテリアルに適用することができます。
芝生/ファー
選択したオブジェクト上に、リアルな芝生(草)やファー(毛皮)を生成します。最大限に細かい調整ができるように設計されています。
Maxwell5の先進機能
RealFlowの読み込み
RealFlow™のパーティクルを直接レンダリングすることができます。ポイントクラウドはレンダリング時にメッシュ化されます。
OPEN SUBDIV(PIXAR)サポート
ローポリゴンオブジェクトは、PIXAR Open Subdivによってレンダリング時に細分化され、滑らかな曲面を伴ったオブジェクトに変換されます。メモリスペースとデータ転送時間の節約に効果を発揮します。
ネットワークレンダリング
複数のコンピュータを使用して1枚の画像(あるいは一連のアニメーション)をレンダリングするためにネットワークレンダリング(分散レンダリング)を構築することができます。高い柔軟性と高度に最適化されたネットワークレンダリングシステムが実現できます。
インスタンス
インスタンスを使用すると、メモリを大幅に節約することができます。樹木、レンガ、家具といった、同じ形状のオブジェクトを繰り返し大量に使用する場合に特に効果を発揮します。
マルチチャネル
2次元の画像情報中にレイヤ(チャネル)を無制限に作成することができます。アルファ、Zバッファ、シャドウ、マテリアルID、オブジェクトID、モーションベクトル、ラフネス、フレネル、法線といった情報を、それぞれのレイヤに保存することができます。
エクストラサンプリング
シーン中の特定のエリアのみ高いサンプリングレベルでレンダリングすることができます。精密な部分にレンダリングパワーを集中させることで、効率よく高品質なレンダリング画像を作ることができます。
ディープコンポジティング
ディープイメージフォーマットは、ピクセルごとに色と深さ(色数)の情報を保存するため、レンダリングされたオブジェクトを簡単に合成したり、面倒なエッジアーティファクトを排除したりできます。EXRまたはDTEX形式に、rgbaまたはalphaでエクスポートすることができます。
パイソンスクリプティング
Python SDKを使用すると、mxiファイルから特定のチャネルを抽出したり、マテリアルを即座に作成したり、ネットワークレンダリングを管理するカスタムツールを作成することができます。
ALEMBICサポート
Alembicファイル形式に対応しました。Alembicファイル形式を使用すると、ジオメトリやその他のシーンデータを非常に効率的に保存できます。Alembicファイルは、パーティクルを含む、静止およびアニメーションオブジェクトに使用することができます。また、AlembicプラグインのExocortex CRATEスイートでも動作します。