レンダリングのレベルとそれぞれのレンダリング効果
レンダリングのレベルと
各レベルのレンダリング効果
標準レベルのレンダリングは最高速ですが、品質とレンダリング効果に限界があります。これに対し、レイトレーシングの画像の品質は最高ですが、実行時間は最長になります。標準とZ-バッファのレンダリングモードは指定のピクセルでのサーフェースの可視性を定めるのにZ-バッファアルゴリズムを使用します。レンダリングされる各面はピクセルごとにスキャンされ、視点からの各ピクセルの距難はZ-バッファに記録されます。視点に最も近いピクセルがバッファ内のその位置の色を定めるのに使用されます。
レイトレーシングでは視点から各ピクセルを通る光線(レイ)を投じ、光線を各面と交差させることで、最も近いピクセルを判定します。観測者に最も近い交差点をピクセルの色の計算に使用します。レイトレーシングではサーフェース上の正確な反射と透明感が簡単に生成できます。 光線は反射サーフェースではね返り、透明サーフェースは通過するからです。しかし、レイトレーシングはコストのかかるアルゴリズムで、レンダリングの時間は大幅に増加することがあります。特に、多数の反射サーフェースまたは透明サーフェースがあるシーンではそうなります。一方で、レイトレーシングはマルチプロセッサを利用すると、アルゴリズムの遅さをカバーするので高速化できます。2プロセッサ以上のパソコンでレンダリングすると、レイトレーシングはZ-バッファよりも高速に最高の画像を生成します。
通常、レンダリング画像を迅速に生成するには、Z-バッファモードが効率的です。しかし、アルゴリズムの性格のため、正確な透明感と反射を直接生成することはできません。この問題を解決するため、RenderZoneはZ-バッファアルゴリズムとレイトレーシングを混合した方式を採用しています。Z-バッファを使用して最も近いピクセルを判定し、ピクセルから光線を投じて反射サーフェースと透明サーフェースでの反射を生成します。画像のピクセルの大多数は通常そのようなサーフェースに配置されていないので、レイトレーシングにかかる時間は限定されます。
RenderZoneレンダリングが完了すると、画像は自動的にファイルに保存されます。保存されたファイルはユーザーのデフォルトのドキュメントフォルダにあるform•Zフォルダ内の "RenderZone Images"フォルダに格納されます。各プロジェクトの最新の画像が10枚までそのフォルダに保存されます。10枚を超える画像をレンダリングすると、古い画像が上書きされます。この設定をオフにしたり、変更したりするには[編集]メニューで[プリファレンス]を選択し、[自動保存]→[レンダリングの自動保存]タブに移動します。