画像による透明
画像による透明
透過マッピング

このラップテクスチャは画像ファイルを透過フィルタとして使用します。[オプション...]ボタンをクリックすると、[透過マッピングオプション]ダイアログ(図2.4.15)が開きます。このダイアログは[カラーマップオプション]ダイアログ(図2.2.59)とほとんど同じですが、追加のオプションが3つあります。
[アルファチャンネルを使用]:このオプションを選択すると、画像のアルファチャンネルのグレー階調で透明度が決定されます。アルファチャンネルが使用できるのは画像が32ビット表現でキャプチャーされたときです。アルファチャンネルは画像補充情報を伝達する画像表現の2番目のレイヤと考えることができます。すなわち、4バイト表現のRGBの3バイトが画像の色情報に使われるのに対し、4番目のバイトをアルファチャンネルとして使用し、各ピクセルはここで256の異なる値を持つことができます。通常、アルファチャンネルはグレーの影を保存するのに使用され、この影の濃さが透明度のレベルまたはバンプの振幅を決定するのに使用されます(次のセクションを参照)。
[反転]:このオプションを選択すると、アルファチャンネルのグレースケール値が逆転します。
[カラー属性と合わせる]:このボタンを使用できるのは[カラー]シェーダーで[カラーマッピング]を選択しているときだけです。そうでないときは、このボタンはグレー表示で、アクティブではありません。これをクリックすると、[カラーマップオプション]ダイアログで使用されている値(選択されている画像を含む)がすべて[透明度マッピングオプション]ダイアログにコピーされます。この機能によって、同じ画像を[カラー]と[透明]に使用するときに、テクスチャマッピングで相互に関連する配置が簡単になります。
[黒い部分のみを透明にする]:このオプションを選択しない(デフォルト)と、その各ピクセルに含まれている赤、緑、青の割合に従って、サーフェースは透明になります。RGB色がすべて100%というのは白で、この場合、サーフェースは完全に不透明になります。RGB色がすべて0%というのは黒で、この場合、サーフェースは完全に透明になり、見ることができなくなります。
このオプションを選択すると、テクスチャマッピングの黒いピクセルに対応するサーフェースの領域はすべて100%透明になりますが、他の色のピクセルは100%不透明になります。このオプションは透明な背景でテクスチャマッピングを作成するときに非常に便利です。シンプルなグレーのパターンがオブジェクトの透明度にどのように影響するかの例を図2.4.16に示します。








(a)2次元のパターン (b)パターンをカラーシェーダーとして適用(透明度なし)
(c)透明度フィルタとして適用([黒い部分のみを透明にする]をオフ)
(d)透明度フィルタとして適用([黒い部分のみを透明にする]をオン)