プロシージャルラップテクスチャを基礎にしたバンプ
プロシージャルラップテクスチャを
基礎にしたバンプ
セル
このバンプシェーダーはでこぼこの多いセルパターンを生成します。最初、セルは正方形のグリッドとして生成されますが、ランダム化する多くのパラメータによってセルの構造が不規則になり、革や肌のようなサーフェースパターンになります。[セル]のパラメータには[粒子] [曲線] [しわ]があります。[粒子]はランダムなバンプの密度が濃いパターンをセルに重ね合わせます。[曲線]はセルのエッジに波形を追加し、[しわ]は大きなバンプパターンを追加します。図2.5.2が[セルオプション]ダイアログです。
[セルの振幅]:セルの高さを指定します。
[不規則性]:パラメータの値を上げると、セルのグリッドのようなレイアウトを不規則なレイアウトにします。
[滑らかさ(最小)]、[滑らかさ(最大)]:境界線のセルのなめらかなエッジのサイズを指定します。
[粒子]、[曲線]、[しわ]:これらのカテゴリには不規則性の程度と形状を決める3つのパラメータがあります。[振幅]はランダムな不規則性の高さ/ 程度を設定します。[詳細]は不規則性に追加される詳細の度合いを設定します。[頻度]はランダムな不規則性のサイズを設定します。セルパターンおよびセルパターンを生成するために使用したパラメータの例を図2.5.3に示します。
|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
---|---|---|---|---|---|---|
|
|
|
|
|
|
|
図2.5.3:[セル]シェーダーを使用して生成したバンプパターン |
へこみ
このラップテクスチャシェーダーはサーフェースから突き出ている球形のグリッドとして考えられる規則的なへこみパターンを生成します。図2.5.4に示すこのパラメータは[水玉]のパラメータと類似しています。
[分割の割合]:隣接する球形の中心間の距離をテクスチャタイルサイズの割合として示します。
[半径]:ヘこみ球形の半径をテクスチャタイルサイズの割合として示します。
[中心の深さ]:球形の中心のサーフェースからの高さをタイルサイズの割合として示します。正の値なら盛り上がりが生成されます。負の値なら窪みが生成されます。
へこみバンプの例を示します。図6.2.6.5ではバンプがプレーンな色で適用されています。図2.5.5ではヘこみバンプが水玉と組み合わされており、[カラー]シェーダーとしてグリッドテクスチャが適用されています。
|
![]() |
|||
---|---|---|---|---|
|
|
|
|
|
図2.5.5:プレーンな色の400cm×400cmの立方体上に生成された[へこみ] バンプテクスチャタイルサイズ (a)(b)(d)100cm×100cm (c)50cm×50cm |
||||
|
![]() |
|||
図2.5.6: 400cm×400cmの立方体上に生成された[へこみ]バンプ (a)(b)ではラップの水玉 (c)(d)では[カラー]シェーダーとして適用されたラップのグリッドテクスチャ タイルサイズは100cm×100cm (d)ではグリッドテクスチャのサイズは200cm×200cm |
突起
このラップテクスチャシェーダーはピラミッド状のバンプで構成された規則的な節のあるパターンを生成します。ダイアログとパラメータは図2.5.7のとおりです。図2.5.8は例です。
|
![]() |
|||
---|---|---|---|---|
|
|
|
|
|
図2.5.8:タイルサイズ100cm×l00cmで生成されたラップ[突起]バンプ |
でこぼこ
このラップテクスチャシェーダーは不規則な粗いサーフェースを生成します。ダイアログは図2.5.9のとおりです。図2.5.10は例です。
[詳細]:このスライドパラメータはバンプの複雑さを制御します。
[シヤープ]:このスライダーはバンプの鋭さを制御します。値が小さいとバンプの頂上と谷の間の変化が急になり、値が大きいとなめらかな変化が生成されます。
|
![]() |
|||
---|---|---|---|---|
|
|
|
|
|
図2.5.10:タイルサイズ25cm×25cmで生成されたラップ[でこぼこ]バンプ |
こけら板
このラップシェーダーは屋根や壁のこけら板のバンプパターンを生成します。このパターンは一定の形状の独立したタイルから形成されています。このシェーダーのパラメータは[こけら板オプション]ダイアログ(図2.5.11)で設定します。
[種類]:このメニューから選択できるこけら板のパターンは4つ([四角形] [城] [のこぎり状] [3重カーブ状])です。図2.5.12はこのパターンです。
[段板]:こけら板のパターンの形状とサイズを制御します。
[幅]、[高さ]、[厚み]:パターン全体のサイズに関わるこけら板のサイズを定義します。タイルは斜めに配置されることを前提にしています。このため、[厚み]はこけら板の下端のサイズを決めることになります。
[角度]:こけら板のサーフェースに対する傾斜角度を指定します。角度を大きくすると、レンダリングしたこけら板の下端がよく見えるようになります。
[縦方向のオフセットバリエーション]:こけら板の水平方向の並び方を指定します。0%ではすべてのこけら板がまっすぐに並びます。0%より大きい値を設定すると、こけら板の並び方は縦方向に不規則になります。
[エリアのオーバーラップ]:隣のこけら板と重なる部分の幅を以下のパラメータで指定します。
[オフセットの列]:2つのこけら板の水平方向のオフセットを指定します。
[側面]、[底面]:こけら板の側端と下端の面(ベベル)の量を定義します。
[きめ細かさ]:このオプショングループはこけら板の木目の形状とサイズを制御します。
[振幅]:こけら板の木目の高さを指定します。
[水平方向のスケール]、[垂直方向のスケール]:木目のサイズを定義します。
[しきい値]:木目の鋭さを定義します。低い値では木目がなめらかに見えます。高い値では木目が鋭角的になります。
|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
---|---|---|---|---|
|
|
|
|
|
図2.5.12:50cm×50cmのタイルに適用された[こけら板]バンプテクスチャ |
プレート
このラップテクスチャシェーダーはサーフェース上に端がラウンディングされた円が突きだしたパターンで構成されたラップ踏み板パターンを生成します。ダイアログとパラメータを図2.5.13に示します。図2.5.14は例です。

円柱マッピングで[タイリング]の数は水平方向8回と垂直方向2回