点光源
点光源

強さタブ
[放射特性]:このオプションを選択すると、ライトの全出力パワーは2つのパラメータを使い、ワット単位で定義します。
[入力パワー]:光源に供給されるエネルギー量をワットで指定します。
[出力効率]:光源の出力効率をパーセントで指定します。
[入力パワー]と[出力効率]を乗じると、光源の出力エネルギーを計算することができます。これは電球の製造業者が電球の入力エネルギーを指定するために一般的に使用しています。たとえば、一般的な60ワットの白熱電球は60ワットの電気エネルギーを消費しますが、出力される光エネルギーはそれよりも大幅に低くなります。白熱電球の出力効率は40%です。つまり、60ワットの電球は24ワットの光エネルギーを生成し、残りのエネルギーのほとんどは熱エネルギーに変換されます。
[測光特性]:このオプションを選択した場合は光エネルギーをルーメンまたはカンデラで指定します。使用する単位は[明るさ]メニューで選択します。前述のように、カンデラは光源の任意の角度での光の強さを示します。これは指定した点での光源の明るさを示す単位です。ルーメンは光源全体の強さを示す、光の強さの単位です。光の強さを測光特性単位で指定する際は光の色温度も指定することができます。
[色温度]:このオプションを選択すると、テキストフィールドに値を入力して光の色温度を指定することができます。この温度(ケルビンで測定します)は色に変換され、[ライトパラメータ]ダイアログで選択した光の色と合成されます。色温度が低い場合はオレンジが生成されます。温度が高くなるほど、光の色は白に近くなります。一般的なランプのカラー温度は「正確な光の強度の指定」セクションに記載しています。
[明るさ]:この値は上述のようにルーメンまたはカンデラの単位で表示されます。この値を高くすると、ライトの明るさが増します。
パラメータタブ


[半径]:このフィールドに入力した値でライトの原点を中心とした球体サーフェースが決まります。この原点におけるライトの強度は[強さ]フィールドで指定した値になります。これは点光源をワイヤーフレームで表示したときに現れる球体サーフェースでもあります。
点光源のあるシーンを図5.3.7に示します。この例では点光源を使用して、吊り下げ式の照明器具をシミュレーションしています。図5.3.8はこのプロジェクターの[ライトパラメータ]ダイアログです。減衰に[2乗(固定)]を設定します。この設定は現実世界での光の性質に合致しています。半径パラメータに6’-0”を設定すると、その設定値が床から照明器具までのおおよその距離になります。この半径を設定すると、床は100%の強さの光を受けることになります。テーブルの上面など、6’より近くにあるサーフェースではもっと多くの光が当たります。6’より遠いサーフェースは当たる光が少なくなります。サンプルファイル(Point.fmz)をロードすると、このレンダリングを再作成したり、詳細なライトパラメータを見たりすることができます。
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(b)[パラメータ]タブを開いている点光源の[ライトパラメータ]ダイアログ