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formZ 10 発売のご案内


Appleシリコンチップに対応した待望のformZ 10がいよいよ発売開始となります。
formZ 10の新機能についてはこちらをご覧ください。

30日間使用できるformZ 10体験版をご用意いたしました。ご希望の方は、こちらからお申し込みください。

V-Ray6 for formZ 発売のご案内


Appleシリコンチップに対応した待望のV-Ray6 for formZがいよいよ発売開始となります。
V-Ray6 for formZの新機能についてはこちらをご覧ください。

手動のメッシュ分割による明確な影の生成

手動のメッシュ分割による明確な影の生成

境界が明確な影はラジオシティメッシュの解像度を高くすることで実現することができます。ただし、解像度の高いメッシュは計算に時間がかかるため、単に解像度を高くする以外の方法が適しています。影の境界が直線の場合は、ラジオシティメッシュの方向を影の境界の方向に合わせます。これを行うにはメッシュの方向と影の境界の方向が一致するように、選択面に [メッシュ]ツールを適用します。図7.1.1にその例を示します。[メッシュ]ツールを適用しない場合は、ラジオシティメッシュの方向は任意に設定され、図7.1.1(a)のように影の境界に不自然さが表示されます。図7.1.1(b)では、テーブルが設置されている床が[メッシュ]ツールで分割されています。メッシュの方向とテーブルの端が一致しているため、テーブルの天板により投射される影の境界とラジオシティメッシュを一致させることができます。いずれの場合もメッシュポリゴン数はほぼ同一です。2番目の画像では影の境界に不自然さは表示されていません。

a
b
図7.1.1:ラジオシティメッシュと影の境界の方向を (a)合わせていない (b)合わせたレンダリング

次の例は影の境界が曲線であるため、メッシュと影の境界の方向を合わせることができない場合です。したがって、他の方法を使用します。

解像度の低いメッシュとハードエッジの影との組み合わせでは、影の境界が粗くなります。その例が図7.1.2(a)です。この例ではスポットライトが部屋の隅に設定されています。ラジオシティメッシュの精度を高くするか影の境界を緩和すると、問題が改善または解消されます。[ラジオシティオプション]ダイアログでメッシュパラメータを増加して、メッシュの精度を全体的に高くすることができます。あるいは、ラジオシティ属性を使用し、メッシュ属性を個々のオブジェクトまたは面に適用することで、メッシュの精度を部分的に高くすることができます。メッシュの精度を高くした例を図7.1.2(b)に示します。別の方法として、メッシュの精度を高くせずに影の境界を緩和することができます。スポットライトを使用している際には、ハイライトの角度を小さくすることでこれを実現することができます。その例を図7.1.2(c)に示します。エリアライトを使用した場合も影の境界が緩和されます。適切な種類の光源を選択して影の境界を緩和する例は次のセクションで説明します。

a
b
c
図7.1.2:(a)粗い境界の影 (b)メッシュの精度を高くして影のエッジを明確にする
(c)スポットライトのハイライトの角度を小さくして影を緩和する