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formZ 10 発売のご案内


Appleシリコンチップに対応した待望のformZ 10がいよいよ発売開始となります。
formZ 10の新機能についてはこちらをご覧ください。

30日間使用できるformZ 10体験版をご用意いたしました。ご希望の方は、こちらからお申し込みください。

V-Ray6 for formZ 発売のご案内


Appleシリコンチップに対応した待望のV-Ray6 for formZがいよいよ発売開始となります。
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直接光源による明瞭な影

直接光源による明瞭な影

一般的に、ラジオシティ解析に基づく高品質の画像では、不自然な効果を発生させないためにシャープな影の境界部分に密度の高いメッシュが必要となります。シャープなコントラストを避けるためのいくつかの方法が用意されています。ラジオシティとレンダリングで光の計算を分割するのが効果的な解析といえます。ラジオシティは二次光源の微妙なシェーディングを生成するのに適しているのに対して、レイトレーシングまたはZ- バッファレンダリングは明瞭な影の処理に適しています。このハイブリッドアプローチを行うには、[ラジオシティオプション]ダイアログの[直接光源をレイトレーシング]モードを選択してください。図7.1.6(a)は約10,000 ポリゴンの密度の低いラジオシティメッシュを使用したシーンです。このメッシュを使用して[ピュアラジオシティ]モードを選択したラジオシティ解析を実行すると、生成された効果は図7.1.6(b)のように表示されますが、処理時間は短くなります。適用するメッシュパラメータの設定を高品質に設定することによってメッシュの密度を60,000ポリゴンに増やすと(図7.1.7(a))、図7.1.7(b)のように画像が改善されます。ただし、計算の度合いを同じにするにはラジオシティ解析の処理時間は約3倍長くかかります。さらに、メモリが不足すると、密度の高いメッシュが最初に生成されないことがあります。同じ高品質の画像を精度の低いメッシュで、かつ[直接光源をレイトレーシング]モードを選択して作成できます。同時に[逐次メッシュ分割]パラメータを低品質の設定に維持したり、完全にオフにしたりできます。ラジオシティ解析を実行すると、二次光源のみが計算されます。レイトレーシングまたは影マッピングを使用した影を含む直接光源はレンダリング時に計算されます。図7.1.8(a)のメッシュの密度は図7.1.6(a)の場合とほぼ同じです。解析の計算時間も同じです。ただし、レンダリング時のレイトレースによる影および光の計算には余分に時間がかかります。逆に、レンダリングするポリゴン数が少なければ、余分な時間はかからないかもしれません。この例では、図7.1.8(b)のレンダリング時間は密度の高いメッシュが使用されている図7.1.7(b)とほとんど変わりません。

a
b
図7.1.6:(a)[ピュアラジオシティ]モードで精度の低いメッシュと (b)そのレンダリング結果
a
b
図7.1.7: (a)密度の高いメッシュと (b)明瞭な影を伴うレンダリング結果
a
b
図7.1.8: 図7.1.7(b)と類似したレンダリングを生成するために
(a)[直接光源をレイトレーシング]モードと密度の低いメッシュを使用した (b)レンダリング結果