ムービー内のムービー

ムービーファイルはマテリアルの4つのシェーダー(カラーシェーダー、反射シェーダー、透明度シェーダー、バンプシェーダー)のいずれかをテクスチャマップとして使用できます。この実用的意義は事前記録されたムービーをアニメーションに含めてアニメーション内で実行できることです。このチュートリアルではムービーファイルをカラーマップとしてロードする方法について説明します。また、ムービーの再生速度の設定方法についても説明します。

• 「Color Maps Base」ファイルを開きます。ファイルにはテレビのモデルが2つあります。
• [アニメーションタイムライン]パレットで現在時間を0にします。
• [マテリアルパラメータ]ダイアログで「tv tube」をダブルクリックし、ダイアログが開いたら、[カラー]メニューから[カラーマッピング]を選択します。
• 次に、その横にある[オプション...]ボタンをクリックします。
• [カラーマップオプション]ダイアログで[ロード...]ボタンをクリックします。
• [ファイルを開く]ダイアログが表示されたら、このチュートリアルのために用意されているQuicktime™ムービーファイル「spaceman.mov」を選択します。

実際に、前に行ったいずれかのチュートリアルでレンダリングしたファイルも含め、お好きな .movファイルを選択できます。

• まだ開いたままの[カラーマップオプション]ダイアログの[フレーム時間]フィールドに0と入力して、その横の赤いボタンをクリックし、メニューから[トラックの追加]を選択します。
• [フレーム時間]の2行上に表示されているムービーの[継続時間]を書き留めておきます。[OK]をクリックして[カラーマップオプション]を閉じてから、[マテリアルパラメータ]を閉じます。
• [アニメーションエディタ]パレットを開き、「フレーム時間」というトラックを探してハイライト表示にします。
• グラフィック領域で、[挿入]ツールを使用してさらにキーフレームを追加します。
• その値を3、時間を3に設定します。
• アニメーショントラックのリードを[直線]にして、[アニメーションエディタ]パレットを閉じます。

モデルが[シェーディング(ワークモード)]で表示され、宇宙飛行士が両方のテレビに表示されます。

• [アニメーションタイムライン]パレットでアニメーションを再生します。両方のテレビ画面でムービーが再生されることを確認できます。このムービーはマテリアルに関連付けされた「テクスチャ」であるため、そのマテリアルが使用されるすべてのサーフェースでムービーが再生されます。

次に、ムービーを再生しながらテレビが回転するように、どちらかのテレビに動きを適用します。

• プラズマ画面のモデルを構成しているすべてのオブジェクトを選択します。
• 現在時間を0に設定します。
• [アニメーショングループ]ツール()を選択し、[ツールオプション]パレットで[バウンディングボリュームの中心]をオンにします。
• [アニメーショングループ]ツール()がアクティブな状態のまま、プロジェクトウィンドウをクリックします。
• [アニメーションエディタ]パレットを開き、作成したアニメーショングループを右クリックします。
• コンテキストメニューから[トラックの追加]ボタンを選択して、[Z軸回転]トラックを追加します。
• [アニメーションエディタ]パレットで[Z軸回転]トラックをハイライト表示にし、[挿入]ツール()で、時間が2秒で値が開始キーフレームよりも45°高い地点にキーフレームを追加します。
• 時間が4秒で値が開始キーフレームと同一な3つめのキーフレームを追加します。
• ctrlキー(Macintoshの場合)またはctrl+altキー(Windowsの場合)を押しながらトラックをクリックすることで、動作トラック全体を選択します。
• [フラット]ボタン()をクリックして、このトラックのリードを平らにします。

結果は下図のようになるはずです。

これで、プラズマ画面のテレビは前後に回転しながらムービーを再生するようになります。これを確認するためにアニメーションを再生します。

最後に[表示]メニューから[アニメーションを生成*]を選択し、RenderZoneレンダリングモードを使用して、アニメーションをレンダリングできます。