TILTPIXELによるV-Ray for form•Zの実践

2018-05-27

ビジュアリゼーションスタジオであるTILTPIXELは建てられない環境を表現するため、たくさんのツールを慎重に組み合わせて利用しています。弊社のアーティストは効率的なワークフロー、信頼できるハードウェア、強力で安定したソフトウェアの重要性を理解しています。弊社の技術に最適な実装の選択に際してはテストと調査を行います。業界パートナーと活発な関係を構築し、ハードウェアやソフトウェアのイノベーションをモニタリングしています。また、ベータ版で作業やフィードバックの提供、その他の要求もいといません。

このパートナーシップに対する心からの願いと改善された技術がTILTPIXELへ話を持ちかけるようChaos Groupを促したものです。 課題は単純でした:新製品のV-Ray for form·Z をテストし、このパワフルなコンビのポテンシャルを示すこと。

我々は根っからのイノベーターです – この機会を熱望していました。

TILTPIXELについて

TILTPIXELは受賞的のあるデザインスタジオです。ダイナミックな3D画像/バーチャルリアリティ/ショートフィルム/不動産および建築のキャンペーン画像を制作しています。テキサス州ヒューストンに拠点がある弊社のチームは協力的で反応が早いです。弊社の成果物はクライアントが売り込める強烈かつ洗練されたデザインセンスが反映されています。弊社は過去の膠着状態を打開し、万難を排して世界中の顧客に魅力的なビジュアリゼーションを作成するための努力を続けているため、イノベーションが成功の要であると考えています。詳しくはwww.tiltpixel.comをご覧ください。

V-Ray for form·Zはずっと我々の欲しい物リストに入っていました。Dave Anderson (TILTPIXELのアーティストおよびモデリングの第一人者)は両方のツールの愛好者で、この二つの統合の莫大な価値を理解しています。ベータ版をテストし、フィードバックフォーラムに参加する機会は簡単に勝ち取れました。Daveはこの仕事に適した人物でした。

作業を進める前にコンテンツを選択する必要がありました。どの建物または構造物ならモデリングツールとしてのform·Zの強みを明確に示しつつ、V-Rayのポテンシャルをテストできるだろうか?あれこれと多数のアイデアを考えて討議しました。最終的に答えははっきりとしました。それはDaveやChaos GroupおよびTILTPIXELのチーム全体がワクワクするようなものでした。

中国のハルビンオペラハウスはMAD Architectsによって設計されたとても魅力的な芸術作品です。自然環境のシームレスな拡張を目的とした外側の構造は河岸から流れる波の表現が印象的です。この曲線のあるファサードがform·Zモデルの理想的なテストとなりました。同時にその構造の壮大な美しさはV-Rayレンダリングエンジンに秘められている能力をはっきり示すでしょう。視覚的な美しさと技術的な難しさを併せ持つハルビンオペラハウスの3D画像はform·ZとV-Rayのユーザーが期待するであろう芸術性と実用性を申し分なく証明しました。

見出した題材を使ったDaveの最初の仕事は建物をモデリングすることでした。彼は写真、敷地計画、立面図などの画像を集めました。form·Zの[基準平面]パラメータダイアログを使って複数のJpegをトレースする下絵として使うために取り込みました。各視点には独自の下絵があります。この下絵が作業を単純化し、より大規模な統合を可能にしました。

建物の曲線の対処にはガイドとしてトップダウンの下絵を使いました。ガラスは半分作成し、それをミラーリングしました。[リシェイプ]ツールと[派生]ツールでこのベースケージからフレームとガラスを作成しました。最初に低ポリゴンケージの構築によってスキンを作成し、[サブディビジョン]ツールでそれを滑らかにしたり、形状を微調整しました。

V-Rayマテリアルはシーン内でオブジェクトに割り当てました。下図はハルビンオペラハウスのレンダリングの必須コンポーネントであるガラスのマテリアルです。 モデルを構築し、マテリアルが仕上がったら、ライティングを正確に追加します。ここで室内照明を表示すると、いろいろなサイズと強度のSphereライトで構成されています。メインの光源はHDRI画像を使用したDomeライトです。

結果はform·ZとV-Rayの統合による優れた能力を視覚的に証明するレンダリングとなりました。その曲線やシームレスなテクスチャを使ったDaveのハルビンオペラハウスの描写はV-Rayがform·Zにもたらす高度化の証明でした。作業で困難なことはありませんでした。form·Zのベータ版での作業ではAutoDesSysとのオープンで建設的なやりとりを頼りにしました。TILTPIXELは活発なフィードバックフォーラムに参加する権利があり、AutoDesSysと意見交換しやすかったため、迅速なバグ修正や効率のよい問題解決が可能になり、最終的により良い製品になりました。ベータ版での作業は忍耐と粘り強さが必要でしたが、最終リリースを知らせることができるなら人一倍努力するかいがあります。また、TILTPIXELにとってはそのイノベーション戦略と合致しています。非常に優れた画像は技術の推進、業界リーダーとの提携、使用可能なツールのテストがなくては作成できません。これは弊社のビジネスにおける優先事項です – AutoDesSysやChaos Groupのような会社のエキスパートと一緒に作業することで弊社の能力を上げることもできます。